【NHK WORLD出演】患者さんの頭痛の状態をタイムリーに把握できる。
YaDoc頭痛管理プログラムを活用した頭痛診療

社会医療法人寿会 富永病院
脳神経内科 副部長 菊井 祥二 先生

社会医療法人寿会 富永病院は、脳神経領域に専門特化し、関西地域の中核病院として、治療技術や救命率、治癒率、診療効率を向上させ、患者さんに信頼される医療を日々提供されています。今回は、脳神経内科 副部長の菊井先生に、YaDoc頭痛管理プログラムを用いた頭痛診療についてお話をお伺いしました。

ーYaDocを導入したきっかけを教えてください。

当院はもともと脳神経外科単科の病院としてスタートしたこともあり、脳神経領域に関して高度で専門的な治療を提供する事に日々取り組んでいます。

私が所属する脳神経内科では、慢性頭痛等、多くの頭痛症状に悩まれる方を診察させていただいておりますが、頭痛診療においては患者さんの日々の状態を知ることが非常に重要です。どんな時に薬を飲んでいるか、どんな時には薬がなくても生活できているか、その時の天候や女性であれば月経の情報等、様々な情報をもとに患者さんが普段通りの生活を送ることができるよう支援させていただいています。

従来であれば、紙の手帳をお渡しして患者さんに日々の記録をつけていただき、診察時に拝見していました。しかし、頭痛の患者さんは若い人が多く、紙への記載だと負担に感じる方が多いようで、私自身も課題に感じていました。そんな中、YaDocというシステムの存在を知りました。若い世代の方は常にスマホを持っており、気になることがあったときにその場で入力できることは非常に有用だと感じ、導入を決めました。

入力の負担なく日々の状態を把握するツールが欲しかったところに、最適なアプリが見つかったというのが一番の導入の理由ですね。

ー導入にあたってハードルはありましたか?

特に感じることはありませんでした。システムの導入も非常にわかりやすく、また御社の方にいろいろと支援いただいたので負担には感じませんでした。

実際の運用にあたっては、患者さんにアプリの説明を行い、インストールのお願いをする必要がありますが、一人あたり5分もあれば十分にできます。そのひと手間をかけることで、患者さんにとってよりよい診察ができるのですから、ハードルには感じませんね。頭痛診療においては日常的に記録をつける事が大事なんだよ、という事を丁寧に説明した後、そのツールとしてYaDocを紹介すると非常にスムーズに導入できると感じています。

強いていえば、説明する際に使いやすい資材などがあるともっと便利なのですが(笑)、このあたりも企業の方々と一緒に取り組んでいけるといいですね。そうしたお話も営業の方とできているので、ありがたいです。

ーYaDocを導入してみての感想をお聞かせください。

使い始める際には、患者さんの日常生活が抜けもれなく把握できることを期待していましたが、実際に使用してみると、もっと良いことがありました。

紙で運用していた時は、診察室に患者さんが入られてから手帳をお預かりし、中身を確認していました。YaDocの場合は、患者さんがアプリに入力したデータがリアルタイムに反映されるため、患者さんが診察室に入る前に前回受診時からのご様子を確認できます。診察室に入られて第一声の会話が、「どうでしたか?」「手帳見せてください」よりも、「体調よさそうですね!」「お辛そうでしたね」「見てますよ」と言えるのは、きっと患者さんの安心感にもつながりますし、私としてもうれしい発見でした。

診察中は、頭痛回数の違いや薬を飲んだ時の状況などをチェックしてお話します。医師が確認する画面に情報が整理されているので、探す手間がかからず、わかりやすくてよいですね。

YaDocでは、頭痛管理だけでなく、オンライン診療もできると聞いています。状態が安定している方に、通院のために仕事を休んで来院いただくのは負担が大きいので、今後オンライン診療の取り組みもしていきたいと考えております。
よりより診療のため、こうしたテクノロジーを活用して我々も進化していきたいと考えています。

YaDocの頭痛管理機能を診療に取り入れておられる菊井先生からお話を伺いました。菊井先生の取り組みは、NHK WORLDに取り上げられ、Webでの視聴が可能となっておりますので、是非ご視聴ください。

NHK WORLD-JAPAN、Medical Frontier

『Stopping Migraines in Their Tracks』
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2050132/

※14:48から先生の取り組みに関する内容となっております。
※掲載は2022年11月現在となっており、予告なく削除されることがあります。

YaDocの導入、および臨床における利用は、各医療機関の医師の判断によるものです。